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商品名:　[24591] SEEVERT: 1992 YAMAHA YZR500 (OWE0)- Marlboro Yamaha Team Roberts

＃230438P

制作：柴田製作所／イラストボード／W420 x H297／オフセット4色印刷

税込価格 840円ポイント：33pt (4%) ご利用方法

ビッグバンエンジン登場の変革期、辛くもタイトル3連覇
世界GP500ccクラスにおいて、1973年から2002年まで30年にわたって続いたヤマハYZR500の歴史の中に2度あるライダータイトル3連覇。そのうち1回は’78?’80年のケニー・ロバーツ、もう1回は’90?’92年のウェイン・レイニーの手によって成し遂げられた。このOWE0は、レイニーが3連覇を決めた’92年のマシンであり、戦績は悪くなかったが、ホンダのマイケル・ドゥーハンとワイン・ガードナー、スズキのケビン・シュワンツ、’88?’91年にかけてヤマハ→ホンダ→ヤマハ→カジバと移籍を繰り返したエディ・ローソンなど、強力なライバルとの接戦を繰り広げつつ、シーズン途中で急遽実戦投入した不等間隔同爆エンジン（俗に言うビッグバン）の耐久性や、前年から続く操安性の問題（のちに、剛性を高めすぎたことによるものと判明）に悩まされながらの、まさに薄氷を踏む思いの3連覇だったということができる。’85年型OW81以来、改良を積み重ねたOWE0のエンジンは、相互逆回転2軸クランクのV型4気筒であることに変わりはないが、前年型OWD3までとは異なり、4つの気筒の爆発間隔を、それまでの180度ごとの2気筒同爆ではなく、90度-270度間隔の2気筒同爆としたのが特徴で、これにより、トラクション性能が高く、リアタイヤのグリップ限界付近でコントロールしやすいエンジン特性を得た。ただ、等間隔同爆を前提に設計されたエンジンをシーズン中（第9戦ハンガリーGPから）に不等間隔に変更したため、クランクケースやそれを支持するフレームの強度や耐久性には心配な面もあった。フレーム本体は、’88年型OW98以後、剛性を高める方向の改良を重ねた熟成版で、デザイン上の要求から、マールボロチームのみ黒く塗装された。このマシンを駆るレイニーは、ドゥーハンに開幕4連勝を許したものの、その後はしたたかなレース運びを見せ（ドゥーハンの怪我による長期欠場もあったが）、ヤマハのライダーとしてはロバーツに続く2人目の世界GP500ccクラス3連覇を達成したのである。
解説：吉村誠也

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