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商品名:　[13892] SEEVERT: 1985 YAMAHA FZ750

#180533P

制作：柴田製作所／イラストボード／W420 x H297／オフセット4色印刷

税込価格 840円ポイント：33pt (4%) ご利用方法

ヤマハの750ccクラスは、バランサー付き2気筒のTX750（1972年）、3気筒シャフトドライブのGX750（'76年）、4気筒シャフトドライブのXJ750（'81年）と、信頼性やトータルバランスを重視する伝統があった。この姿勢は欧米市場で非常に高く評価されたが、日本国内では十分に理解されたと言い難い面もある。他メーカーのライバル車の方が、よりストレートに速さや迫力を感じさせたからだ。ヤマハは第4世代の750を走り重視で開発するよう方向修正。こうして'85年に発売されたのがFZ750である。FZ750のエンジンは水冷4ストローク並列4気筒DOHCで、二次駆動はシャフトではなくチェーン。特徴は、吸気3、排気2と、1気筒あたり5本のバルブを備えていた点である。燃焼室形状を理想的に保つことができ、基本的な熱効率が向上するのに加え、吸排気もスムーズになるのが5バルブのメリットだ。シリンダー前傾角が45度と大きいのは、低重心化と吸排気ポートのストレート化を両立できるため。水冷で熱的に安定していることもあり、圧縮比は11.2と非常に高い。輸出仕様の場合、最高出力は100ps/10,500rpm、最大トルクは8.0kg-m/8,000rpm。国内は4メーカー横並びの”自主規制”により77ps、7.0kg-m。車体は750専用設計。角断面スチールパイプのフレームは、高剛性を狙いエンジンをリジッドマウント。フォルムは当時全盛のレーサーレプリカの系統だが、実際レース転用が前提の設計である。FZ750は中低速からトルクフルで市街地でも扱いやすい特性だった。5バルブは高回転域だけではなく、実用域での効率も高めるのだ。走りの性能を追求しつつ、高度なトータルバランスも兼ね備えたFZ750は、いかにもヤマハらしいスーパースポーツだったと言えよう。'85年の鈴鹿8耐では、ケニー・ロバーツ/平忠彦がFZ750ベースのマシン（FZR750）でポールポジションを獲得し、決勝でもトップを独走。優勝目前でリタイヤしたものの、FZ750の潜在性能を強烈に示したのが印象深い。

柴田製作所とは？
鈴鹿サーキットでのポストカード販売を皮切りとして、1994年より一貫して国産モーターサイクルを題材とするイラストレーション複製品を制作。ホンダコレクションホール、ヤマハコミュニケーションプラザなどのミュージアムアイテムとして永続的に採用されている。

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